福祉に関する基本用語の説明・関連トピックス|社会福祉法人 恵風会

福祉に関する基本用語の説明・関連トピックス|社会福祉法人 恵風会

社会福祉に関する基本用語

アセスメント:あせすめんと
事前評価、初期評価。福祉利用者が直面している問題や状況の本質、原因、経過、予測を理解するために、援助活動に先だって行われる一連の手続きをいいます。
アドボカシー:あどぼかしい
権利擁護。人間としての権利を保障すること。人権侵害や虐待等が起きないようにすることや、自己の、権利やニーズを表明することが困難な人に代わり、援助者が代理として権利やニーズ表明を行うこと(代弁)をいいます。
ICF(国際生活機能分類):あいしーえふ(こくさいせいかつきのうぶんるい)
ICFは2001年5月にWHO総会で採択され、2002年には厚生労働省の委員会による日本語訳が出ました。これは1980年のWHOの国際障害分類(ICIDH)の改訂版ですが、根本的に考え方が新しくなっており、全く新しい分類といってよいものです。 なぜなら、これはもはや「障害」(人が生きることに関してのマイナス面)の分類ではなく、「生活機能」(人が生きることに関してのプラス面)の分類であるという点で画期的なものです。
移送サービス:いそうさーびす
老人や障害者(児)、患者等の輸送・運搬のサービス。社会参加するためには、他の在宅福祉施策と並行して移送サービスの充実が必要となっています。
医療ソーシャルワーク(MSW):いりょうそーしゃるわーく
保健・医療機関等に従事するソーシャルワーカーをいう。疾病や心身障害等によって生じる患者や家族の諸問題、具体的には経済・職業・家庭生活等の問題を調整解決するために社会資源を紹介活用して自立できるように援助するのが役割です。
インフォームドコンセント:いんふぉーむどこんせんと
説明と同意。医師が患者に対して、受ける治療内容の方法や意味、効果、危険性、その後の予想や治療にかかる費用などについて、十分にかつ、分かりやすく説明をし、そのうえで治療の同意を得ることをいいます。
福祉分野でも、このような考えに基づいた援助が行われるようになっています。
ADL[Activity of Daily Living]:えー・でぃ・える
日常生活動作。食事、排泄、着脱衣、入浴、移動、寝起きなど、日常の生活を送るために必要な基本動作すべてを指します。
高齢者の身体活動能力や障害の程度をはかるための重要な指標となっています。
IADL:(instrumental activties of daily living:日常生活関連動作)
ADLが人間が毎日の生活をおくるための基本的な動作群を指すのに対して、日常生活を自立しておくるためのより幅広い動作群。
例えば、洗濯、買物、清掃、電話、事務手続などがあります。
エンパワーメント:えんぱわーめんと
社会福祉援助において、クライエントが自らかかえる問題を主体的に解決しようとする力を引き出すこと。
OJT:おーじぇいてぃー
現任研修。on the job training。社会福祉サービス等の一定水準の技能や知識が要求される現場において、業務を遂行しながら受ける実務習熟訓練。
OT(作業療法士):おーてぃー
OT(Occupational Therapist)。何らかの原因で身体の機能に障害をもった人に、工作や手芸などの作業、生活動作の訓練などを通じて、動作の回復や機能低下の予防を図る専門職の国家資格。
音楽療法:おんがくりょうほう
音楽の持つ生理的、心理的、社会的な機能を活用した療法。具体的には、歌唱や楽器の演奏、鑑賞、リズム体操、創作等を通じ発達障害や精神障害、痴呆等さまざまな病気を治療したり、リハビリテーションに努めること。
介護支援専門員(ケアマネジャー):かいごしえんせんもんいん
介護保険の適用者の相談に応じるほか、心身の状況に応じ、適切な在宅、又は施設サービスを利用することができるよう、市町村や居宅サービス事業者、介護保険施設等との連絡調整、介護サービス計画(ケアプラン)の作成等を行う専門職。
介護福祉士:かいごふくし
介護に関する専門的知識と技術をもち、身体上・精神上の障害があることにより、日常生活を営むうえで支障があるものに対し、その入浴や排泄、食事その他の介護を行うとともに、本人やその介護者に対し、介護に関する指導を業とする国家資格。
介助犬:かいじょけん
身体の不自由な方の手助けをするために特別なトレーニングを積んだ犬です盲導犬が目の不自由な方の目となって障害物や曲がり角の存在を知らせるように、介助犬は身体障害者の手足となり、日常生活における動作の補助をします
ガイドヘルパー:がいどへるぱー
身体障害者の外出時の付き添いを専門に行うホームヘルパーをいう。
家庭相談員:かていそうだんいん
福祉事務所に設置されており児童・家庭福祉(虐待や不登校、家庭にまつわる問題)に関し、相談を専門的に行う。
カンファレンス:かんふぁれんす
保健、医療、福祉など利用者が必要とするサービスをより効率的に提供されるべく関係者が一堂に会し、それぞれのサービスを連絡調整する会議。
QOL[Quality Of Life]:きゅー・おー・える クオリティー オブ ライフ
Quality Of Life、「生活の質」「生命の質」などと訳されます。医療・保健・福祉では要援護者と家族の両方の暮らしの質をより良いものにするという視点で援助を行うものです。
ケア付き住宅:けあつきじゅうたく
ひとりぐらし老人、老人のみ世帯、または身体に障害かある方が安心して生活できるように、設備・構造が配慮されているとともに、緊急時の対応やホームヘルパーの派遣等による介護サービスの提供等一定の福祉サービスが確保された住宅。
ケアプラン:けあぷらん
個々のニーズに合わせた適切な保険・医療・福祉サービスが提供されるように、ケアマネージャーを中心に作成される介護計画のこと。
ケアマネージャー:けあまねーじゃー
援助のすべての過程において、利用者と社会資源の結び付けや関係機関・施設との連携など、生活困難な利用者が必要とする保険・医療・福祉サービスの調整を図る(ケアマネジメント)役割をもつ援助者のこと。
ケアマネジメント:けあまねじめんと
介護保険で要介護認定を申請し、要介護者とされた人に対する介護サービス又は介護サービス(ケアプラン)に基づき、地域の社会資源を連絡調整する技術。介護支援サービスという場合もあります。
ケアワーカー:けあわーかー
心身に障害があったり未成熟な障害者や児童等を対象に日常生活動作上の援助のためのサービスを提供する専門職。寮母(父)、介護福祉士、介護アテンドサービス士等のことを称します。
更生保護事業:こうせいほごじぎょう
更生緊急保護法に基づく更生保護を行う事業及びその指導、連絡又は助成する事業をいう。更生保護とは、刑事処分を受けたものが、親族等からの援助若しくは公共の施設・機関からの保護を受けられない場合に帰住地のあっせん、金品の給貸与の一部保護又は施設にて必要な教養、訓練、医療、保養、若しくは就職を助け、継続保護をすることにより再犯の危険を防止するものです。
コーディネーター:こーでぃねーたー
仕事の流れを円滑にする調整者のこと。社会福祉の援助においては、他の職種とのチームワークが不可欠であるが、その際にその人達との調整が必要となる。
特に地域援助活動においては、地域内の施設、機関、団体間を統合的に調整するのが重要な役割となっています。
ゴールドプラン:ごーるどぷらん
高齢者保健福祉推進十か年戦略。
コミュニティ:こみゅにてぃ
居住地域を同じくしている共同体のこと。通常、地域社会と訳される。生産、風俗、習慣等に結びつきがあり、共通の価値観を所有している点が特徴です。
コミュニティー・ソーシャル・ワーカー(CSW):こみゅにてぃそーしゃるわーかー
地域の障害のある人や高齢者、子どもなど支援を必要とする人々の困りごとについて一緒に考え、関係機関等につなげたり、代行申請も行います。
また、制度にない必要なサービスを地域と連携し協働により、地域の安心支援ネットづくり、子育てサークルづくりなど地域のすべての人が安全で安心して暮らし続けられるよう支援する福祉の総合相談員のことです。
コンタクトパーソン:こんたくとぱーそん
ケアにおいては、安らぎが得られるように、かたわらに寄り添う人といった意味で使われる。黙って側に座っていてくれるだけで、痴呆性高齢者は安心して落ち着いていられることがよくあります。
在宅サービス:ざいたくさーびす
自宅で生活する老人や身体障害者に対する援助サービスをいう。在宅医療、訪問看護等の保健医療サービスと家事援助、給食、入浴等の社会福祉によるサービスがあります。
社会福祉法人:しゃかいふくしほうじん
社会福祉事業を行うことを目的として、社会福祉法の定めるところにより設立された社会福祉法第22条で定義される法人をいう。法人税上では公益法人等にあたる。
障害者や高齢者などを対象とした各種福祉施設や保育園、さらには病院や診療所などの医療機関の運営主体となる。また介護福祉士や保育士を養成する専修学校を運営している法人も存在し、同一法人内の福祉施設との連携を特徴としていることがある。
社会福祉士:しゃかいふくしし
社会福祉に関する専門的な知識と技術を持ち、身体や精神の障害あるいは環境上の理由などにより、日常生活を営むことに支障がある人の福祉に関する相談援助を行う専門職の国家資格。
社会貢献活動(フィランソロピー):しゃかいこうけんかつどう
企業による社会貢献活動またはボランティア活動。具体的には、社会福祉研究費の助成や施設の運営資金の寄付、高齢者や障害者に対する家事援助や介護等の活動。
障害基礎年金:しょうがいきそねんきん
国民年金法に基づく年金給付
■障害の程度は1級または2級に該当する
■国民年金加入中に障害になり、初診日の前々月までに、保険料を納めた期間(免除期間を含む)が加入期間の2/3以上ある
(ただし、平成18年3月末までは、初診月の前々月までの直近1年間に保険料の未納がなければよい)
■60歳以上65歳未満で、加入を辞めた後に病気やけがで障害になったこれらの条件を満たしている場合に支給される。
また、初診日が20歳未満の場合、20歳になった日から支給される。
障害者基本法:しょうがいしゃきほんほう
身体障害、精神薄弱又は精神障害があるため、長期にわたり日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける者の自立と社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動への参加を促進することを目的とする法律。(※障害者基本法にリンク)
シルバー人材センター:しるばーじんざいせんたー
一定地域に居住する定年退職者を会員としてその希望に応じた臨時的・短期的な就業の機会を確保、提供することを目的に設立された公益法人。
スーパーバイザー:すーぱーばいざー
監督者又は管理者。スーパービジョンを行う熟練した指導者のこと。
世界保健機関(WHO):せかいほけんきかん(だぶるえいちおー)
国際社会の人々が、最高水準の健康を維持することを目的とした国際連合の専門機関の一つ。1948年の発足。具体的には、保健分野において、伝染病の対策や統計資料、基準づくり、医薬品の供給、技術協力、研究開発などを行っています。
世帯更生運動:せたいこうせいうんどう
昭和30年に低所得世帯を対象として、世帯更生資金貸付制度を国が制定し、その普及には、民生委員が指導的立場をとりました。
この制度は、平成2年度より生活福祉資金貸付制度と改称されました。
セラピスト:せらぴすと
療法士。治療関係の専門職のことで、理学療法士、言語治療士、運動療法士等をいう。また、心理的・精神的治療等の役割を果たすカウンセラーもこういわれる事があります。
成年後見制度:せいねんこうけんせいど
裁判所が本人の能力に応じ、重要な事項に限り、代理をしたり、本人の行為に同意をする限定された権限を持つ援助者を選ぶ制度。知的障害のある方、認知症の高齢の方など意思能力の不十分な人との利益を守るために、身の上監護や財産管理を行い、必要な援助を行います。
セーフティーネット:せーふてぃねっと
困難な状況に陥った場合に援助したり、そうした事態になることを防止する仕組みまたは装置を意味します。地域福祉では、地域住民、関係機関、団体、市町村などが地域における課題を共有化し、課題解決のための取り組みを推進するとともに、さまざまな困難や課題を抱える「要援護者」を早期に発見し、必要なサービスにつないでいくための情報提供や相談員の整備と、それらの連携システムのことをいいます。
ソーシャルワーカー:そーしゃるわーかー
一般的には、社会福祉従事者の総称として使われることが多いが、福祉倫理に基づき、専門的な知識・技術を有して社会福祉援助を行う専門職を指すこともあります。
ソーシャルワーク:そーしゃるわーく
(社会福祉援助技術)社会福祉の制度などのもとで、人々が社会生活上の課題をみずから解決し、豊かな暮らしを可能にすることを目指すために、福祉の専門技術や知識をもつソーシャルワーカーによって展開される実践活動及び援助技術の総称です。
代表的なものとしてケースワーク(個別援助技術)、グループワーク(集団援助技術)、コミュニティワーク(地域援助技術)などがあります。
第三セクター方式:だいさんせくたーほうしき
公的な事業を実施・運営する際に、国や地方公共団体のほかに民間の事業者を加えて行う方式。これにより、公共団体の事業にかかる資金、運営等の負担を軽減することができる。福祉の分野においては、社会福祉事業団、福祉公社等の形で運営されています。
地域援助活動:ちいきえんじょかつどう
社会福祉固有の援助活動の一つ。地域社会において、地域の住民がその地域社会の問題を自ら解決できるように、専門的知識・技術を要したコミュニティーワーカーが地域組織化等の活動を通じて援助すること。
地域交流スペース:ちいきこうりゅうすぺーす
社会福祉施設等が在宅福祉の推進を図るため、その機能を十分に発揮できるように地域に密着した独自の事業を実施する場合に必要なスペースをいいます。
地域組織活動:ちいきそしきかつどう
地域社会で住民が主体となり、福祉の増進を目的として行われる活動のこと。その方法として、地域社会のニーズを明らかにした上で、その充足のために計画を策定して組織活動を通じた実践を行います。
地域福祉計画:ちいきふくしけいかく
地域社会を構成する諸要素の変動によって、多様化するニーズに対して、将来展望を持った計画をあらかじめ立てることでその変動に対応しようとすること。コミュニティ・プランニングともいう。具体的な内容として、福祉ニーズの把握に基づき目標を設定し、実施計画を策定して各種社会資源を有効な活用を図るといった手順がとられます。
地域福祉:ちいきふくし
地域に住む人たちがよりよく生活できるように、様々な生活課題を共有し、その解決に向けた取り組みにより、福祉の向上を図ることを目的として地域施策と地域活動を総称したものをいいます。
平成12年6月の「社会福祉法」の改正により、その第4条に「地域福祉の推進」が、第107条に「市町村地域福祉計画の策定」が、第109条に「市町村社会福祉協議会は地域福祉を推進する団体」と明記されました。
地域福祉包括支援センター:ちいきほうかつしえんせんたー
地域包括支援センターとは、平成18年4月1日から介護保険法の改正に伴い創設された機関で、高齢者の心身の健康維持や生活の安定、保健・福祉・医療の向上、虐待防止など様々な課題に対して、地域における総合的なマネジメントを担い、課題解決に向けた取り組みを実践していくことを主な業務としています。
Challenged:ちゃれんじど
Challenged(チャレンジド)というのは「障害を持つ人」を表す新しい米語「the Challenged (挑戦という使命や課題、挑戦するチャンスや資格を与えられた人)」を語源とし、障害をマイナスとのみ捉えるのでなく、障害を持つゆえに体験する様々な事象を自分自身のため、あるいは社会のためポジティブに生かして行こう、という想いを込め、プロップが1995年から提唱している呼称です。
聴導犬:ちょうどうけん
聴覚障害者の耳の代わりなって、生活の援助を行うために訓練された犬のこと。
聴覚障害者の命を守り、家の中の8つまでの音を教えます。
デイ・ケア:でい・けあ
精神医療、老人医療、障害者福祉、老人福祉等の分野において、在宅にありながら施設のサービスが受けられるように昼間の間だけ預るサービス。
福祉の分野では、デイサービスとも呼ばれ、機能回復訓練・レクリェーション、入浴、食事、生活指導等のサービスを行い、心身機能の維持と家庭介護者の負担軽減をねらいとしています。
ドメスティック・バイオレンス(DV):どめすてぃっく・ばいおれんす(でぃ・ぶい)
家庭内暴力。一般的に夫や恋人など、男性から女性に振るわれる身体的・精神的暴力のことを指します
認知症:にんちしょう
これまでの「痴呆」に代わる言葉。もともと「痴呆」は医学用語で、正常に脳が発達して得られた知的能力が脳の疾患や老衰などで低下し、元に戻らない状態のことを指します。
この言葉が一般化して使われていましたが、侮蔑的な意味もあり、誤解を招くなどとの見直しを求める意見があったため、厚生労働省の検討会で「痴呆」に代わる用語が論議されました。
その結果、厚生労働省では行政用語として平成16年12月24日以降に使用しています。
ノーマライゼーション:のーまらいぜーしょん
北欧における知的障害者福祉の分野から始まった考え方で、ハンディの理解や生活空間(バリアフリーなど)の整備・制度面の充実をはかり、誰もが住み慣れた地域で生活出来るような「共に生きる」地域社会を目指すことをいいます。今日では、社会福祉における基本的な考え方となっています。女も男も、子どももお年寄りも、いま健康な人も病気の人も、身体の不自由な人もそうでない人も、それぞれがありのままに存在し、共に暮らしていることが正常な姿なのです。
そのような考え方にたって、どのような人間でも人間であるかぎり、その人の住んでいる地域社会で、普通の生活を営むうえで困難を感ずることのないよう、社会の大多数の人々の標準的な暮らしや様式に可能な限り近づけることができる条件をつくり、それを保障していくことです。
バリアフリー:ばりあふりー
公共の建築物や道路、個人の住宅等において、老人や身体障害者(児)等の利用にも配慮した設計のことをいう。具体的には、車イスで通行可能な道路や廊下の幅の確保、段差の解消、警告床材、手すり、点字の案内板等があげられます。
ハンディキャブ:はんでぃきゃぷ
車椅子利用の障害者や高齢者が、気軽に外出するためのリフト付き送迎用自動車。
ピアカウンセリング:ぴあかうんせりんぐ
障害者などの当事者が、みずからの体験に基づいて、同じ仲間である他の障害者の相談に応じ問題の解決をはかること。平等な立場で話を聞き合い、きめ細かなサポートを行います。そして地域の中での自立生活を実現する手助けをします。
フィランソロピー(社会福祉活動):ふぃらんそろぴー
博愛主義。慈善行為、企業や民間人が行う社会貢献活動又は民間が行う公益活動をいう。
福祉サービス:ふくしさーびす
社会福祉に関わる行政の施策や民間福祉団体による事業・活動によって提供されるサービス。
福祉六法:ふくしろっぽう
生活保護法、児童福祉法、身体障害者福祉法、精神薄弱者福祉法、老人福祉法、母子及び寡婦福祉法。
訪問介護員(ホームヘルパー):ほうもんかいごいん(ほーむへるぱー)
虚弱や寝たきり、痴呆性等の高齢者の自宅を訪問し、介護や家事、各種相談・助言を行い、いつまでも安心して老後を送れるように援助するとともに、家族の介護の負担の軽減をはかる専門職。
ホスピス:ほすぴす
治療的効果がこれ以上期待できず、苦痛の強い患者に対して、安らかに死を迎えられるように援助するための施設。がん末期患者が対象になることが多い。
マンパワー:まんぱわー
社会資源のうち、とくに人材にかかわる資源。社会福祉のマンパワーには、社会福祉士や介護福祉士、精神保健福祉士、介護支援専門員、看護士、保育士、等があります。
民間シェルター:みんかんしぇるたー
民間の手で運営されている女性のための緊急一時避難所。夫等からの暴力による被害女性の再スタートのための相談、支援にあたってくれる。追ってくる夫からの被害を防ぐため、外界から遮断され場所も公開されていません。
盲導犬:もうどうけん
視覚障害のある方の歩行を、安全に誘導するように特別に訓練を受けた犬
。日本では、7~8割の盲導犬がラブラドール・レトリバーという犬種です。
モチベーション:もちべーしょん
動機づけ。社会福祉援助では、サービスを受けることに対しての積極性などのことです。
ユニットケア:ゆにっとけあ
一定人数以上の入所施設で、たとえばフロアーごとや東西といったように、いくつかの居室を一つの生活単位として整備し、それらの単位ごとを基本として日常生活を送る仕組みを指します。
ユニバーサルデザイン:ゆにばーさるでざいん
「みんなにやさしいデザイン」という意味です。年齢、性別、文化、身体の状況など、人々が持つ様々な個性や違いを越えて、一人ひとりが互いに多様性を認めあい、はじめから、だれもが利用しやすいように、まちや建物、製品、環境、サービスづくりを行っていこうとする考え方をいいます。代表的なものとして、町中では、誰もが歩きやすいよう、電線を地下に埋めた道路や、多言語標記のわかりやすい標識やデザイン、自動ドアがあげられます。また、日用品ではテレホンカードの切り込みやシャンプー容器のギザギザ(リンスなどには付いていない)がユニバーサルデザインの代表例です。
要約筆記:ようやくひっき
聴覚障害者に、話の内容をその場で要約し文字にしてスクリーン等で伝える筆記通訳。
手話と並んでこうした文字による情報の伝達活動がなぜ必要なのでしょうか?

その理由は、手話が分からない聴覚障害者・学生が少なくないこと、そして、たとえ手話を理解したとしても、手話を見ている間は、ノートを取ることが難しいからです。

この手書きの部分をキーボードにおきかえて、聞いた音声をノートパソコンのキーボードを使って素早く文字入力する活動を「パソコン要約筆記」と呼びます。

理学療法士(PT):りがくりょうほうし
理学療法を専門技術とすることを認められた医学的リハビリテーション技術者に付与される名称。理学療法士(physical therapist)PT

身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他運動を行わせたり、電器光線療法マッサージ、水治療法、温熱療法その他の物理的手段を加える理学療法を用いて機能障害や能力障害を改善することを目的とする国家資格。治療の中核をなすのは運動療法で、筋力増強訓練、関節可動域訓練、その他の機能訓練、日常生活動作訓練、義肢装具等である。また、その適応は広く、運動器疾患、整形外科的疾患の術後はもとより、脳神経疾患、循環器疾患、呼吸器疾患と多岐にわたる。就業場所は、医療機関、福祉施設、リハビリテーションセンター、保健所、市町村保健センターなどである。

メディカルソーシャルワーカー(MSW):めでぃかるそーしゃるわーかー
メディカル・ソーシャルワーカー、医療ソーシャルワーカー。病気やけががもとでおこった経済、社会、心理的などの心配事、不安等の問題について相談を受け、問題解決を図る社会福祉の専門職。
養護老人ホーム:ようごろうじんほーむ
原則として65歳以上の身体・精神上・環境上の理由及び、経済的理由によって、自宅で生活する事が困難な高齢者が入所する施設。
リハビリテーション(rehabilitation):りはびりてーしょん
障害児(者)や高齢者などに対して、医学、教育、社会福祉、職業などの専門領域が「全人間的復権」の目標のもとに総合的な援助を行う実践として定義できる。リハビリテーション分野としては、医学、教育、職業、社会の4つに分けることが多い。またこれら4つの分野の専門家によるチームアプローチの形態をとることが多い。障害の構造に対応した援助方法による分類もあり、機能・形態障害への治療的援助、能力障害への代償的援助、社会的不利への社会環境改善、体験としての障害への心理的援助の4つが挙げられます。
臨床心理士:りんしょうしんりし
心の悩みや問題を軽減したり解決するために、臨床的な心理学の技法を用いて心理療法を行う専門資格。
リフトバス:りふとばす
バス本体のほか特別設備(リフト、昇降口のスロープ等)を備えたもので、車いすのまま利用できる設備を有するバスのこと。
レスパイトサービス:れすばいとさーびす
障害者(児)をもつ親や家族を、一時的に障害者(児)の介護から開放することによって、日頃の心身の疲れを癒し、一息つけるようにするサービス。
レスパイトケア(respite care):れすぱいとけあ
レスパイトケアとは障害児(者)を抱えた親・家族の介護からの一時的な解放を目的にした援助。レスパイトケアはインホームサービス((ホームヘルパーや介護人の派遣親・家族の介護からの解放)とアウトオブホームサービス(施設などのショートステイの利用や里親の利用による親・家族の介護からの解放)の2種類があり、これらのサービスを組み合わせて提供する点に特徴がある。
わが国の場合はインホームサービスをレスパイトケアに位置づけることは少なく、施設への短期入所と混同されやすい傾向がある。
老人医療制度:ろうじんいりょうせいど
高齢期の生活を健康に送るための医療対策の総称。老人保健法(1982)では「国民の老後における健康の保持と適切な医療の確保を図るため、疾病の予防、治療、機能訓練などの保険事業を総合的に実施し、もって国民保険の向上及び老人福祉の増進を図ることを目的とする」と定められている。1973年に老人医療特別措置制度が実施され、70歳以上で医療費の自己負担分の支払い困難者への公費負担が実施された。その後、自己負担分が無料化されたが、老人保健法の施行により改定が続き、2001年には1割負担となった(病院の場合)。ただし200床以上の病院は5,000円、200床未満の病院は3,000円が月の支払いの上限となるなど、複雑な窓口負担の仕組となっている。対象は70歳以上(寝たきり老人などで必要と認められた者は65歳以上)fr医療保険各種の加入者。
老人デイサービスセンター:ろうじんでいさーびすせんたー
在宅福祉サービスの一つで、おおむね65歳以上の要介護高齢者等が通所し、入浴、食事、日常生活動作訓練等のサービスを利用することによって、生活障害の軽減、除去、自立生活の向上、社会的孤立感の解消を目指し、さらに家族の介護負担の軽減を図ることを目的とした利用施設。国により、1979年に制度化され、1990年の老人福祉法の改正によって老人福祉施設として法制化された。2000年の介護保険制度施行に伴い「通所介護施設」として40歳以上の第二号被保険者であっても利用できる施設となり、今まで以上に多様な利用者のニーズに応える運営が期待される。
老人福祉センター:ろうじんふくしせんたー
高齢者の健康増進と生きがい作りを目的に設置される利用施設。老人福祉センターには、特A型、A型、B型の3種類がある。
特A型は、相談室や診療室、検査室、栄養指導室、機能回復訓練室、教養娯楽室、図書室、浴場などが整備されており、各種相談、健康増進に関する指導、生業・就労の指導、機能回復訓練、教養講座、老人クラブへの援助等が行われる。
A型は特A型より規模も小さく、診療室や検査室、栄養指導室等は備えておらず、健康増進に関する指導は行わない。
B型はA型の機能を補完し、各種相談および教養講座、老人クラブへの援助に限定した事業を行う。老人福祉センターは、市町村または社会福祉法人が運営するものとされ、社会福祉協議会事務局が入居し、老人福祉センターの運営および事業の実施を任されている場合も少なくない。
ワークショップ:わーくしょっぷ
参加型体験学習。講習会などでは、テーマに基づいた内容を講師が話すことを受身で聞くだけですが、ワークショップでは、参加者も一緒に、そのテーマに基づいた内容について議論し、またロールプレイなどにより体験学習します。
障害者自立支援法:しょうがいしゃじりつしえんほう
障害者の地域生活と就労を進め、自立を支援する観点から、障害者基本法の基本的理念にのっとり、これまで障害種別ごとに異なる法律に基づいて自立支援の観点から提供されてきた福祉サービス、公費負担医療等について、共通の制度の下で一元的に提供する仕組みを創設することとし、自立支援給付の対象者、内容、手続き等、地域生活支援事業、サービスの整備のための計画の作成、費用の負担等を定めるとともに、精神保健福祉法等の関係法律について所要の改正を行う。
障害者地域生活支援センター:しょうがいしゃちいきせいかつしえんせんたー
障害のある方の相談に応じて総合的な支援を行います。

身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳に関する相談のほかに、身体障害のある方へは、補装具や福祉制度の相談等、知的障害のある方へは、地域生活の支援・相談等、精神障害のある方へは、自立支援医療の支給認定、就労準備支援等を行います。

また、長崎こども・女性・障害者支援センターでは、交通事故などによって脳が傷ついておこる障害(高次脳機能障害)のある方への支援も行います。

障害受容:しょうがいじゅよう
障害の受容とは,自己の身体障害を日常生活との関係で客観的かつ現実的に認め,心のなかにわだかまりのなくなることである。これは身体的,心理的,社会的な三つの側面から考えられる。
■身体的受容-自己の身体の症状や原因や予後について冷静かつ客観的に知ること
■心理的受容-自分の障害に関して特に悩んだり恥ずかしがったりするようなひどい情緒的混乱を起こさないこと
■社会的受容-自分の職業や家族や住居などの関係で現実に即応すること。
これら三つの側面は個々別々に考えられるものではない。

障害の受容は障害のあることに対する「あきらめ」ではない。あきらめは自らの運命として事実を受け入れるだけで積極的に新しく生きていく意識に欠けるが,この概念は不幸だと考えられる事態に打ち勝つことを意味し,価値の考え方を変えることであるとされている。

ジョブコーチ:じょぶこーち
障害者の就労に当たり、出来ることと出来ないことを事業所に伝達するなど、障害者が円滑に就労できるように、職場内外の支援環境を整える者を指す。一見障害者には見えない発達障害者の就労で多用される。資格は特にないが、職場適応援助者養成研修で養成される場合が多い。
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